緩和ケアと鍼灸
2022/04/08
最近からがん患者さんを鍼灸治療しています。
60代の女性。
治療法がないので症状を抑えることしか出来ません。
苦痛を和らげ生活の質を良くする=緩和ケアという目的で私が携わっています。
「鍼灸で少しでも元気をつけて自分の力で体操をしたい」
という目標をお互い共有してケアをしています。
鍼灸を始めてから患者さんより…
・治療後は身体が軽くなる
・感覚(触覚や温度覚)がわかるようになった
・力が入るようになった
などの嬉しい感想をいただきました。
また笑顔も見られるようになり精神面でも良くなっています
そしてもう一つ大切なのは、患者さんと一緒に家族さんのケアもすること。
「第二のがん患者」とも言われ心身の疲労を伴います。
より良い看病をするためにも家族さんのケアも大切にしています
鍼灸はがん患者さんが持つ心身の苦痛を緩和する効果があり
緩和ケアの現場でも大いに活躍することがわかっています。
私が患者さんと関われるのは短いのかもしれない。
しかし残されている最期の時間を苦痛なく幸せな人生を送ってもらえたら私は幸せです。
そのためには鍼灸師の私に何が出来るか、を日々考えさせられます。
私の師匠は患者さん。
がんを患っても生きる希望を見失わず、前向きに生活している姿に尊敬します。
命の大切さに気付かせてくれることに感謝したいです。
次回は緩和ケアでは鍼灸がどんな役割があるのかをもう少し詳しく書きたいと思います。
ぜひ読んでいただけたら嬉しいです